3連休初日、まだ天候は落ち着いて、やや蒸し暑い感もあります。ただ大分夜間は過ごしやすくなり、季節の変化を感じます。
3連休が終わると、一気に季節が進みそうですね。
秋物の準備は進んでおりますでしょうか?今お仕立てすると、ちょうど秋風を感じる頃ご用意させていただきます。
本日は生地の名称についてです。
秋冬物の生地の織物は、糸と糸の隙間が少なくなる「綾織り」が一般的です。
ただ綾織りにも名称があり、詳しい方だと織り方で指名をされる方もいらっしゃいます。
・ギャバジン
・キャバルリー・ツイル
・カヴァート・コーティング
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今回は、カヴァート・コーティングについてお話させていただきます。
特徴として、たて糸に杢糸を使い、よこ糸に濃色の染色をした糸を使用して、綾織もしくは朱子織にして布面に霜降り効果を出したものとされています。
カヴァート・コートとはもともと狩猟用(キツネ)のハーフコートで、森林を思わせるブラウン、カーキがメインの色になります。
糸の密度の高さと、表面はクリアにセットされ少し光沢があります。
素材感として表面がクリアなので、秋冬物のコートにしては薄く感じられるかもしませんが、防風性が高く、電車通勤で通常のコートを着てると暑く感じられる方は、このくらいが丁度良い厚さです。
もちろん、ジャケットやスーツにしても良し。
色のバリエーションもございますので、是非店頭でご覧下さいませ。
丸の内店 宮本