先日投稿の【チェンジポケット】に引き続き、今回もジャケットの腰ポケットのデザインについてお送りします。

画像の様にジャケットの裾のラインに対して傾斜を付けたポケットを、
【スラントポケット】と呼びます。
スラント＝傾斜、坂の意味で、結構直接的なネーミングですね。

元々はポロ競技などの乗馬の際、ポケットに入れた小物を落ちづらくしたり、
前傾姿勢を取った時にポケットが地面と平行に見える様にするために考案されたディテールです。
スーツを着て乗馬する事のほとんどない日本では、
やはりチェンジポケット同様に、本来の機能性は発揮しませんね。

ポロ競技から生まれたディテールである為、スラントポケットは比較的スポーティな位置づけと言えます。
フランネルのブレザーや、ツイードのジャケットに合せるとスポーティな雰囲気を、
強調してくれて相性はgoodです。

また、画像の様なウーステッドのスーツに採用すると、
どこか活動的でハツラツとした印象にもなるので、
ビジネスシーンでも活用できます。
仕事に対する意欲的な姿勢をスーツで表現したい方は採用しても良いかもしれません。

サルトリアプロメッサではポケット以外にも様々なオーダーデザインがあり、
お客様のお好みや、演出したい雰囲気に合わせて最適な組み合わせを、
ご提案いたします。
皆様是非ご相談くださいませ。

米田