TRABALDO TOGNA -estrat-

Topics 2020/12/15

本日からまたぐっと冷え込み、通勤のコートをコットンから、
ウールに切り替えようかと思案しております。
実は先日休みの日に、フライングでキャメルのカシミヤ混ポロコートを、
ラムウールのタートルニットに合せて着用しましたが、
暖かさと柔らかさがコットンとは段違いで、非常に楽しむことが出来ました。
コートは生地を使う面積が大きい分、素材によって
ガラッと雰囲気が変わるのでこれからが楽しみです。

冒頭しっかり冬向けの話題でしたが、
ここ数回の当ブログでは、紡毛系の生地の紹介が多かったので、
今回は対照的に夏以外の長いシーズンで着用できる薄手の綾織生地を紹介します。

【 TRABALDO TOGNA -トラバルド・トーニャ-  】は 160年の歴史 と卓越した専門技術を持つ
イタリアはビエラ地区を代表するミルです。

同社の【 -estrat-(エストラート) 】シリーズのなかでも、
今回紹介する生地はSuper120’Sの繊細な原毛を用いることで、
高級感漂うしっとりとした艶感と、やわらかな風合いと着心地を実現しています。

目付も260g/mといわゆる10month向けのクオリティとなっていますので、
非常に使い勝手が良いのが魅力です。
特に活動拠点が暖房設備の充実した都市圏の方ですと、スリーピースでお作りいただく事で、
冬も越せるスーツになるかと思います。

ここまでの説明ですと「イタリアらしい光沢のある使い勝手の良い服地」といった感じで、
他メーカーにもありそうなクオリティですが、 【 -estrat- 】 には、
実はもう一つ “ストレッチ性 ” という他にはない魅力的な特徴がございます。

強撚糸(きょうねんし)というその名の通り通常の糸よりも
強く撚った(回転数を多くした)糸を用いた同生地には、
ストレッチ性が加わり、ストレスフリーな着心地を実現します。

また、強撚糸で織った生地はシワの回復性にも優れ、
日常着として気兼ねなくお召しいただく事が出来ます。

繊細な原毛由来の光沢が美しい同生地は、
クリア系のネクタイを合せていただくとよりエレガントな雰囲気になるかと思います。

ネイビーに濃色ストライプの生地に同系色のサテンタイ。
どんな場にも出ていける誠実な印象です。

黒に近い濃紺のミニチェックに黒×紺のペイズリータイ。
どこかモードな雰囲気が漂います。
イベント事などで如何でしょうか。

画像だと分かりづらいですが、生地の色は茶色がかったグレーです。
茶の幾何学柄のタイを合せています。
少しカジュアルな印象にもなりがちな茶色系統も同社の生地だと、
ドレス感をしっかり保てます。

艶やかな色気と、デイリーユースに適した機能性を両立した秀逸な服地です。
是非お試しくださいませ。

米田

Sartoria Promessa 
【 TRABALDO TOGNA -estrat- 】
Machine Made Order Suit  ¥99,000 + TAX~
Semi-hand Made Order Suit ¥121,000 + TAX~