前回のThink Different.パンツ編(2019年12月25日アップ)では、パンツのフィッティングではヒップサイズが重要と申し上げました。 では、ジャケットのフィッティングはどうかというと、バストサイズが大変重要な数値になります。 型紙でも、フィッティングでも、ジャケットは全てバストサイズが起点になります。なので、ジャケットはバストサイズ、パンツはヒップサイズが合っているのかが、まずは重視なのです。 次に重要なのは、丈・長さです。主に、着丈と袖丈ですが、身長や足の長さによってベストな着丈が決まってくるものです。
この視点は、既製品でも考え方は同じです。 JIS(日本工業規格) で規定されていますが、痩せ型・普通・肥満体などのスリーサイズを基準とした区分けと、身長を掛け合わせたサイズ表記が一般的です。A5、AB6などのサイズ表記を一度は目にされたことがあるのではないでしょうか。
そして、フィッティングの肝といえるくらい重要なのは、体型補正です。肩の傾斜(怒り型・撫で肩)、上体の具合(反身体・屈身体)、更には、アームホールの向き(鳩胸・前肩)などです。10人お客様がいらっしゃれば、1人として同じ体型の方はいらっしゃいません。まさに十人十色とはこのことです。
こちら側の話になりますが、その方それぞれの体系的個性を熟知し、より普通に・スマートに見せられるように、体型をカバーすることがカギになります。
スーツは既製で十分。そんなご意見もあるでしょう。しかし、重々承知の上で、申し上げます。オーダーのスーツには、既製品にはない魅力があります。
お好み?是非おっしゃって下さい。こちら引き出しを開けて、お話しさせていただきます。ご来店、お待ちしております。
吉澤