Summer Formal

Topics 2020/07/17

皆様今晩は。
米田です。

気が付けば7月も半分を過ぎ、夏もすぐそこまで来ています。
クールビズの浸透により増えてきた、綿や麻などの天然素材のスーツやシャツが、夏でも快適で洒落たビジネスシーンを演出してくれますね。


しかし、困ってしまうのが夏のフォーマルシーン。素材に綿や麻などが使えず、気温が30度を超えてもきちんとタイドアップしなければなりません。


こんな時に持っておくと重宝するのが “平織り” の略礼服やブラックスーツです。
年間を通していつでも着用できる汎用性を求められる礼服の多くは “綾織り” の生地で仕立てられています。


ざっくりとした説明になりますが綾織りとは、緯糸よりも経糸が多く表面に出る織り方で、生地に厚みが出て品の良い艶感を出すことができます。
イタリアの生地メーカー等ではさらっとした梳毛で薄手の綾織生地を4シーズンなどの呼び名でオールシーズン用として展開しています。
しかし高温多湿の日本の夏においては、いくら薄手でも綾織生地ですと、暑くて肌にべたついてしまい、快適な着心地とは言い切れません。


そこで汎用性は綾織りよりも多少劣りますが、ピンポイントで最大限の効果を発揮してくれるのが“平織生地の礼服”です。
平織りは経糸、緯糸が交互に表に出る織り方で糸と糸の間に隙間ができやすく、通気性とべたつかないドライな肌触りが夏場でも快適な着心地を実現してくれます。


当店では平服用の黒の平織生地は勿論の事、礼服用に、より深い黒を表現した濃染加工の平織生地もしっかりご用意しております。


さらっとした質感が夏に嬉しい平織のブラック生地。
下の生地は濃染加工により、深い黒を表現しています。

べたつかないシャリ感が気持ちよくと特有の艶が美しいモヘア混生地。


特にモヘア(山羊の毛)を混紡した生地は、しゃりっとした質感が涼やかで、平織だと出しづらい艶感もモヘア特有の艶感で表現できます。
まさに夏のフォーマルにうってつけの素材ですね。
毎年夏のフォーマルシーンでの装いに悩んでしまうという方はぜひこの機会に一着お仕立てしてみては如何でしょうか。
困ったときに助けてくれること間違いなしです。

Sartoria Promessa
【Summer Formal】
・Machine Made Order Suit  ¥49,000 + TAX~
・Semi-hand Made Order Suit ¥71,000 + TAX~