Special Exclusive 【 Jackets 】

Topics 2024/10/25

皆様こんばんは。
なんだか少し気温が戻ってしまいましたが、それでも夕晩は気持ちの良い涼しさを感じます。
個人的には上着を着ていても肌寒いくらいがちょうど良いのですが、少しづつ涼しくなっていくこの頃は各ショップのウインドウを見るのが楽しくてたまりません。
とくにカジュアルジャケットなどは秋らしいツイーディなものや、圧倒的な存在感のカシミヤなど見ごたえのあるアイテムが目につきます。
秋はジャケットが主役の季節。
特にここ最近のビジネススタイルはスーツともう一つ、ジャケパンスタイルが大きな柱になっています。
例年ですとサルトリアプロメッサではスーツ服地で主に別注を組んできましたが、今年はジャケット専用服地も別注しています。
しかも、インナーにニットなどを差しても良しのカジュアル使いOKの別注服地です。
ジャケットはスーツ以上に洒落感が際立つアイテムです。
ぬかりなくセレクトしました。

【 Boucle Jackets 】

【(伊)LORO PIANA】
アルパカ41% ウール39% ナイロン20%

Boucle(ブークレ)とはフランス語で『輪』を意味します。
生地の表面にリング状の輪っかが表れる生地をブークレ生地と呼びます。
英語圏では『Loop Yarn(ループヤーン)』と呼ばれます。

ブークレ生地の最大の特長はスポンジのような柔らかな弾力と優し気な風合い。
糸の輪奈(わな)が表面に浮き出ることで生地に嵩高感が生まれます。
しかし、ふんわりと隙間があるため、生地をハンドリングしてみると非常に柔らかな弾力があります。
もちろん着心地も抜群で、一見生地に厚みがり、重そうにも見えますが全くそんなことはなく軽やかに秋のジャケットスタイルを楽しめます。
今回セレクトしたロロピアーナ社のブークレ生地はアルパカをべースにして組成しています。
ウールよりも起毛感があり、より優し気な印象です。
起毛感と表面に浮き出た糸の輪奈により、太幅のウインドウペーンも程良くにじんで、上手く主張を抑えてくれます。
グレー系のスラックスと合わせていただくと十分にビジネスでお召しいただけるお洒落な柄出しです。
プロメッサのおすすめオーダーは極限まで副資材を省いた【シン・ジャケット】
生地自体に十分なボリュームと存在感がある為、あえて副資材の無いペラっとカーディガンのようなシン・ジャケットで生地の魅力を最大限に引き出したいところです。
オックスフォードシャツやインディゴシャツなどをタイドアップして、アフターファイブはノータイでカジュアルなおしゃれを楽しむことも可能です。
休日はインナーは黒のニットなどを差すとトレンド感あるモノトーンスタイルを楽しめます。
大人の秋ジャケットは、ブークレ服地でキレイめにリラックス感を表現できると、オンオフ共にワンランク上のお洒落で洗練された印象です。

【 LORO PIANA Boucle Jacket 】
Machine Made Order Jacket ¥90,200~
Semi-Hand Made Order Jacket ¥112,200~
Machine Made Order Coat ¥129,800~

秋はツイーディな服地も映えます。
スコットランド産のゴリゴリとしたツイードも素敵ですが、最近ではヘビーウェイトのツイードジャケットはもっぱら冬向けです。
プロメッサではもう少し軽やかで少しだけフェミニンなジャケット地をセレクトしました。

【 Fancy Tweed Jacket 】

【 (伊)TOLLEGNO】
ウール45% コットン35% ナイロン9% ポリウレタン2%

イタリアのジャケット生地は本当に素材使いが巧みです。
ウールに植物繊維であるコットンをブレンドすることでツイーディなネップ(節)感を表現しながらも非常に柔らかな生地感です。
化学繊維もブレンドしており抜群のストレッチ性も有します。
化学繊維ブレンドと聞くと、なんだか生産コストを抑えるための素材使いに思えますが、そんなことはありません。
軽さと着心地と耐久性、そして秋らしいツイーディな質感をバランスよく表現するために計算された素材選択とブレンド比率なのです。
表現したい雰囲気と質感の服地を、耐久性と着心地を両立して再現するのに最適な選択をしているわけです。

寄りでみると生地の魅力を感じていただけるかと。
ザクっとした織り感がこれまたお洒落なジャケパンスタイルを予感させます。
白糸と黒糸の絶妙な織り合わせで表現されたグレーがまた今秋的です。
こちらは【ユーティティジャケット】でのオーダーがオススメです。
副資材の少ないアンコン仕立てが服地のストレッチ性をダイレクトに着心地に表せます。
先に紹介のブークレよりも生地嵩は少ないため、シン・ジャケットよりももう少し張りのある仕立てのユーティリティジャケットが相性◎です。
こちらを休日使いするときは、黒ではなくオフホワイトのニットが相性良しです。
生地に黒糸が使われているため白系ニットでもメリハリがついてお洒落に着こなせます。
ボトムスはグレーに色落ちしたブラックデニムなどでもかっこよくシャープにまとまります。

【 (伊)TG DI FABIO】
ウール70% ナイロン15% コットン10% リネン4% カシミヤ1%

最も使い勝手が良さそうなネイビーは脅威の5者混(5種類の素材をブレンド)です。

ただのネイビーと思って実物を見ると驚きます。
5者混服地は生地の色に奥行きが生まれます。
ネップと言うには存在感のある生地の節は、他にはない魅力を感じます。
ブークレ素材同様柔らかな生地嵩感がありますが、色味の印象で少しモードな雰囲気を感じます。
パッと見は独特の風合いに、着こなし難度が高く感じますが、そこは安定のネイビー。
ジャケットに仕立てるとなんてことなく着こなせます。
ボトムスもベーシックなグレースラックスからコットンパンツでビジネスシーンはバッチリ。
休日はジーンズはもちろん、思い切ってミリタリーパンツと合わせてモードに振っても有りです。
ネイビージャケットの懐の深さにはいつも助けられます。
生地にインパクトがありつつも安定感のあるネイビージャケットはシン・ジャケットORユーティリティどちらかお好みで。
ただし生地のインパクトと魅力を引き出すならばアンコン仕立てはマストです。
インナーにはインディゴのシャツをあわせて同系色でまとめても面白いかと。
ニットも黒系、白系、茶系となんでもそつなく合いますね。
やはりネイビージャケットの親和性は抜群です。
ファンシーなジャケットに初挑戦の方には特におすすめの服地です。
独特の生地の魅力を十分に楽しめながら、コーディネートのしやすさがうれしいですね。

【 Fancy Tweed Jacket 】
Machine Made Order Jacket ¥81,400~
Semi-Hand Made Order Jacket ¥103,400~
Machine Made Order Coat ¥117,700~

サルトリアプロメッサ秋のSpecial Exclusive 【 Jackets 】。
あえてカジュアルよりのセレクトをしながら、今の時代ならビジネスでも十分通用する服地です。
オンオフ兼用にピッタリな別注服地。
クラシコイタリア以外にも、着楽なアンコンジャケットをちゃんとご用意しております。
大人のジャケットはサルトリアプロメッサにお任せください。
ビジネス休日ともにおしゃれなジャケットスタイルを楽しめます。

米田