Modern Milano

Topics 2022/05/09

G.W.は皆様いかがお過ごしでしたか。
丸の内店米田です。
ここ丸の内では、連休中は沢山の方々が訪れており非常に賑やかでした。
一昨年と去年は行動制限が掛かっていたこともあり、当店もお休みしておりましたが、今年は久々の賑わいで感染症との付き合い方も大きく前進しているように感じます。

さて、ここ最近のわたしの投稿では丸さと柔らかさを強調した“マニカ・ア・ピオッジァ”を採用したスタイルモデルを紹介しておりました。
今回は対照的にサルトリアプロメッサの中でも最も構築的なスタイルモデル【Modern Milano(モダンミラノ)】を紹介致します。

型紙の設計段階で、想定したバストのヌード寸(着用される方の胸回り実寸)に対し、どのくらいのゆとりを入れるかで仕上がりのバスト回りの豊かさがおおよそ決まります。
モダンミラノは想定のバストヌード寸に対したっぷりとゆとりを入れながら、ウエストに向かって大きく絞るように設計しております。
簡単に言ってしまえば、胸からウエストに向かって逆三角形のメリハリのあるシルエットになります。

また、肩も少し直線的につくっている為、カチッとした構築的なボディラインを描いております。

少し後ろに逃がした肩線(セットバックショルダー)は前肩の面積を広げスムーズな腕の可動を実現します。

ラペル巾は気持ち細めでモデル名の通りモダン(現代的)な印象です。
直線的なショルダーライン、メリハリのあるボディシルエット、細めのラペルが若々しく凛々しい印象に繋がります。

以前紹介している、ローマンルックリラックスやフィレンツェカットコンフォートなどは同じく豊かなバストボリュームを表現していますが、肩先含めボディ全体のシルエットが丸みを帯びるように設計しています。
男性の洋服において豊かな胸回りを表現する事は最重要と言っても過言ではありませんが、丸みを帯びるか、構築的にするか、などの表現方法によって得られる雰囲気はまったく別物です。
欧米中の人々が行きかう国際都市ミラノでは、どこか英国的でメリハリのあるシルエットのスーツが多く発達しています。
都会的で緊張感あるモダンミラノは袖を通すと自然に背筋が伸びる感覚です。
凛々しく颯爽と仕事をこなすビジネスマンな方々は是非モダンミラノをお試しくださいませ。