いつも丸の内店のブログをご覧いただき誠にありがとうございます。早いもので9月も半ばに差し掛かって参りました。秋物スーツの需要も徐々に高まってきてるなという印象です。
今回は前回のLoro Piana ZELANDER STRETCHを踏まえてプロメッサオリジナルパターンで仕上げるとどのようになるのかご紹介させて頂きます。
今回ご紹介するパターンがFirenze Cut(フィレンツェ カット)になります。イタリア・4大都市の名を冠するプロメッサオリジナルパターンのうちのひとつです。芸術が発展して出来たとも言われるイタリア北中部・フィレンツェ。その芸術性の高さは美術だけでなく洋服にも表れております。
他とは異なった独特でグラマラスなシルエットと美しい曲線の連続が特徴のパターンになります。上品さ・スーツの持つ美しさをお求めの方にはピッタリな1着に仕上がります。
Firenze Cut の特徴を順を追ってご説明いたします。まず一際目を惹くワイドラペルです。バスト回りに華やかさとボリューム感を出してくれます。
次に、ワイドラペルと相性の良いセットバックショルダーになります。本来スーツの肩線は袖に対して真っ直ぐに下りて来ます。しかし、セットバックショルダーは背中側・やや斜め後ろ方向に肩線を引っ張ってくることで前肩の処理をスムーズに行うことが出来ます。これにより着やすく丸みを帯びた印象を作り出してくれます。
続いてウエストラインの特徴でもあるサイドダーツになります。スーツで一般的なのはフロントダーツと呼ばれる腰ポケットから胸ポケットの間やや下気味にある縫い線のことです。これを施すことによりウエストラインの絞りを形成しています。先述のフロントダーツとは異なり、脇下に縫い線を施すのがサイドダーツになります。こちらの効果として生地の柄ズレがなくなりよりはっきりとしたフロントに仕上がります。
上記の写真がサイドダーツです。少々見えずらい部分もありますがチェックの柄がズレていない事がお分かり頂けると思います。表生地をチェックで購入される場合は検討してみるのもアリだと思います。
最後に大きく外に逃げるようなフロントラインになります。ワイドラペル~セットバックショルダー~サイドダーツと繋いで最後に左右に大きくフロントラインを流すことで全体のバランスを調和し曲線美を仕上げております。
以上がプロメッサオリジナルパターンの Firenze Cut(フィレンツェ カット) になります。こちらのブログをお読み頂き気になった方がいらっしゃいましたら店頭へ是非足をお運びくださいませ。皆様のご来店心よりお待ちしております。
丸の内店 野口
Sartoria Promessa
【Loro Piana ZELANDER STRETCH 】
Machine Made Order Suit ¥108,900 TAX IN~
Semi-Hand Made Order Suit ¥133,100 TAX IN~