Heritage Plaid – 伝統的な格子柄 –

Topics 2024/11/22

いつも当ブログをご覧いただきまして誠にありがとうございます。
サルトリアプロメッサ銀座店の米田(よねだ)です。
寒さと同時に乾燥も気になる季節です。
夜寝るときなんかは、対策しないと朝になると声がガラガラなんてこともありますね。
最近私は『はちみつうがい』を始めました。
ぬるま湯にはちみつを溶かしてうがいするだけなのですが、はちみつの殺菌効果で喉を細菌から守ることが出来るそうです。
始めてからは何となくのどの調子も良い気がします。
皆様にしっかりとお洒落のご提案をするにも喉は大切なので、この時期はしっかり対策したいところです。

さて、今回は『Heritage Plaid – 伝統的な格子柄 -』と題してチェック柄スーツ地のおすすめバリエーションを紹介します。
特にここ数年のトレンドはクラシック回帰の流れを受けて、昔ながらの伝統的な格子柄に人気が集まっています。
昔ながらと言っても、ちゃんと現代的にお洒落に着こなせるように柄の大きさや配色などをモディファイしておりますのでご安心ください。

まずは、伝統格子の定番【 グレンチェック 】。
グレンチェックといえば、白黒はっきりと分かれた色で構成された格子柄が定番です。
春夏なんかはコントラストがくっきり分かれたグレンチェックも涼し気で良いのですが、色のコントラストがつきすぎると柄の主張が強くなり、やや趣味性が強くなります。
冬のグレンチェックはグレーの濃淡で表現したコントラスト抑えめの柄出しが暖かみもありGOODです。
色のコントラストを抑えることで、柄が主張し過ぎずに気負わずにグレンチェックを楽しめます。

さらにとっつきやすくなるのはネイビー×ブラックの柄出しです。
遠目無地やピンヘッドにも見える控えめな格子柄で、チェック初挑戦の方も難なく着こなせます。
ソリッドネイビースーツの延長として気軽に挑戦できるグレンチェックです。

グレー、ネイビー共に国産SUPER100’Sのウール100%服地です。
打ち込みの良さ、柔らかさ、生地のふっくら感、取り入れやすい柄出し。
どれもバランスの良い安心感あるスーツ地です。
初チェック柄にいかがですか。

【 Domestic Glen Check Super100’S 】
Machine Made Order Suit ¥ 84,700 TAX IN〜
Semi-Hand Made Order Suit ¥ 114,400 TAX IN〜

続いては【ハウンドトゥース】、日本では【千鳥格子】と呼ばれています。
こちらも、白黒はっきりコントラストのついたグレーが定番ですが、千鳥格子ではっきりした柄出しはかなり着こなし難度が上がります。
にじむような柄出しの千鳥格子は、起毛感のある【(伊)カノニコ】社のライトフランネル。
起毛感のあるフランネルと千鳥格子の相性は抜群、フランネルの杢っぽい風合いが千鳥格子のクラシカルな雰囲気を引き立てます。
うっすらと艶感をのせて控えめに高級感を演出してくるのがカノニコ社の巧いところです。
フランネルの起毛感がありながらも目付270g/mとライトウェイトに仕上げる辺りもさすがです。
電車や駅構内など、どこも暖房設備が整っている現代の環境では、【見た目冬らしくクラシカルに、着心地は軽やかに】くらいの感じがちょうど良いかもしれませんね。

こちらも、挑戦しやすいネイビーをご用意。
安定感がありながら冬のお洒落を存分に楽しめます。

もう一色のグレーはややグリーンがかったダスティカラーをご用意しました。
スーツの定番色はいまだネイビーとグレーの2色ですが、その2色も表現が広がっています。
特にグレーは、ブルー、グリーン、ブラウンなどの他の色を足したようなニュアンスカラーが今日的ですね。
ベーシックカラーもしっかりアップデートしてくるあたりさすがイタリアのトレンドセッター “ カノニコ社 ” と言ったところです。
まさに、今新鮮に楽しめる伝統柄です。

ちなみに、カノニコライトフランネルはグレー/オーバーチェックもご用意しております。
こちらは、以前当ブログでも紹介しておりますので気になる方は是非リンクよりご覧くださいませ。

【 CANONICO Light Flannel Hound’s Tooth 】
Machine Made Order Suit ¥ 117,700 TAX IN〜
Semi-Hand Made Order Suit ¥147,400 TAX IN〜

最後は国産のヴィンテージライクな【 1970 Fabric 4PLY 】から【 オーバーペーンチェック 】を3色ピックアップ。

カノニコライトフランネルよりさらに杢調の強いヴィンテージライクな服地は今の気分にピッタリです。
4本撚りの太番手糸が生地に膨らみと立体感を与えます。
しっかりとした打ち込みながらざっくりとした風合いが、生地に表情を生み奥行きある柄出しを可能とします。
秋冬服地の一般的な織り方である “ 綾織り ” だと生地嵩が厚ぼったくなってしまうので、今っぽく楽しめるように、あえて春夏の一般的な織り方 “ 平織り ” で生地嵩を抑えています。
太番手の糸で打ち込みよく織り上げているので、防寒性やタフさは折り紙付きです。ご安心ください。
多くの色糸を組み合わせて柄出しされたオーバーペーンチェックはどの色も個性豊かです。

やはりまずはネイビーが挑戦しやすいですね。
カントリーテイスト薫る服地ですが、安定のネイビーならば都会的で洗練された印象も併せます。
若々しい印象でヴィンテージ調スーツを楽しめます。

ヴィンテージ感やカントリーテイストをさらに強調するのがブラウンチェック。
黒と茶色で構成したグレンチェックのグラウンドにテラコッタ(レンガのような赤茶)カラーのオーバーペーンを走らせました。
雰囲気満点の服地はこだわってスリーピーススーツで仕立てるのが良さそうです。
カジュアルウェアでも古着やヴィンテージの軍物が流行っておりますが、それらと似た薫りが漂います。
お好きな方は是非!

実は今一番熱いグリーン系。
特にヴィンテージ調とは相性最高です!
渋い大人を演出しながら決して野暮ったくならないのがグリーンの優れたところ。
グラウンドはブラウン味もあるカーキ色ですが、青緑のオーバーペーンがグッと個性的です。
ダスティなカーキカラーが実は馴染みやすく、いざ生地をお顔の近くに乗せて鏡を見てみると、意外と着こなし難度も高くなさそうです。
杢調の糸が織りなす控えめな格子の柄出しと奥行きのある色出しゆえのこなれ感です。
実は今一番お洒落な色柄です。

【 Domestic 1970 Fabric 4PLY 】
Machine Made Order Suit ¥ 95,700 TAX IN〜
Semi-Hand Made Order Suit ¥ 125,400 TAX IN〜

伝統的な格子柄は、昔の柄出しや色出しを踏襲したままだと、どうしても趣味性が高くなり、気軽に着こなすには技が必要になります。
この冬、気軽に着こなすことが出来る【現代の解釈で再現した伝統格子】をサルトリアプロメッサではオススメしています。
ベーシックな日常スーツはそろってきたから、そろそろ趣味性のあるお洒落スーツを楽しみたいと思っている方、“ 季節感 ” とトレンドの “ チェック柄 ” を同時に楽しめます。
これから増える宴席やイベントごとでもお洒落に飾れるスーツをご案内できます。
是非お試しくださいませ。