CANONICO 6PLY

Topics 2020/07/07

皆様今晩は
米田です。

ここ数日雨が降ったり止んだり落ち着かない気候に、
何となくもやもやしていましたが、先日オーダーしていた自身のNewSuitsが届き、気分が一気に晴れやかになりました。
今回私が選んだ生地は今春夏サルトリアプロメッサが「これは!」と感じ、セレクトしたExclusiveです。
少し特徴のある生地でございますので今回ご紹介させて頂きます。

【CANONICO 6PLY】

生地に付けられた“6PLY”という名称ですが、
この6という数字は何を表しているのでしょうか。

少し話が飛びますが、生地は経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を織り合わせる事で作られます。
また、生地を織るにあたり使われる代表的な糸に双糸(そうし)と呼ばれる
2本の糸を撚り合わせたものと、単糸(たんし)と呼ばれる1本の糸を撚ったものの2種類があります。
糸の太さ(番手)でも生地の質は変わってきますので一概には言えませんが、単糸を使った生地よりも、双糸をつかった生地の方がハリコシがあり安定した生地になりやすいと言えます。国産の生地の多くは経糸、緯糸共に双糸を使い、デイリーユースに適した物的安定性に優れたクオリティにしていますね。
さてここで、冒頭の“6”いう数字が何を意味しているかですが、これは 経糸、緯糸 ともに6本の糸を撚り合わせた糸で織っていることを意味しています。
比較的しっかりした質感の国産生地でも多くは2本の糸を使用しているのに対して、その3倍の本数を撚り合わせ1本にした糸はかなりの太番手になりどっしりとした重量感のある生地に仕上がっています。
更に糸の撚りも通常より強く撚った強撚糸にしている為、耐久性、防シワ性に優れ、肌にべたつかないジャリっとしたドライな質感に仕上がっています。
それを、ポーラという目が粗く隙間の多く開いた通気性の良い織り方で仕上げる事で夏でも気持ち良く着用いただけます。
6本の糸を使用しているだけあって生地自体の重さは510g/m(春夏の生地ですと200g/m前半~300g/mあたりが標準的な重さです。)と、重量級の生地に仕上がっていますが、そこはイタリアのトレンドセッターであるCANONICO社の妙。
微光沢感とストレッチ性が、着用したときに数値通りの重さを感じさせないしなやかな着心地と少し色気を含んだ雰囲気を実現しています。
スーツに仕上げると、生地の重量感から来る豊かなバストボリュームと、スラックスの落ち感が抜群で、どしっとした質感が秋口までの長い着用を可能にしています。
この質感は是非実物の生地サンプルを手に取って体感していただければと思います。
スーツに仕立てた製品サンプルもご用意ございますので気になる方は是非お気軽にご来店くださいませ。
それでは。

Sartoria Promessa
CANONICO【6PLY】
Machine Made Order Suit  ¥109,000 + TAX~
Semi-hand Made Order Suit ¥131,000 + TAX~