師走とはよく言ったもので、気が付けば12月も半ばに差し掛かります。
今年も残すところあと3週間。
何かとせわしない日々ですが、仕事を頑張りすぎて年末に体調を崩すなどないよう、皆様十分ご自愛ください。
12月も非常に多くのお客様にご来店いただき、ありがたい限りです。
特に今月は、ジャケットのご注文が多く、それも定番の紺ブレ系のオーダーを多くいただいております。
汎用性の高いアイテムをご自身の体型に合わせて仕立てておくと、困ったときに頼れる相棒的な洋服になります。
スーツのオーダーもここ最近はベーシックな色柄でご注文を多くいただいております。
以前より紹介している、フランネルやサキソニーなどの起毛素材は、独特の魅力を備え季節感の演出に一役買ってくれますが、汎用性には少し欠ける点がどうしてもネックですね。(それでも私は大好きな服地ですが。。。)
汎用性においては、ウーステッド (梳毛) と呼ばれる表面がクリアな服地、中でも紺系統が最も優れています。
国内の生地メーカー【三星毛糸(みつぼしけいと)】のCAMDEN MERINO(カムデンメリノ)は、ベーシックなスーツを仕立てるのに最適です。
Super120’Sの繊細な原料を使用して、時間をかけてふっくらと密に織り上げた服地は、豊かな弾力としなやかな着心地を高いレベルで両立します。
控えめな艶感が華美な印象は与えずに、どんな場面でも好印象です。
正直に申し上げると、生地を単体で見た時には、これと言ってわかりやすい魅力は感じづらい服地かもしれません。
しかし、洋服に仕立てると生地の持つ弾力からくる胸の立体感が美しく、頼もしい印象のスーツを仕立てることができます。
しなやかな着心地は、日常の所作をより上品に映してくれます。
打ち込みの良い服地はシワの回復性も良く、スラックスのクリースもびしっと通します。
今回はネイビーのヘリンボーンを、“ Roman Look(ローマンルック) ”で仕立てました。
全体のシルエットにクセのないローマンルックはベーシックなスーツを仕立てるのに最適なモデルです。
目に見えてわかりやすい特徴が少ないスタイルモデルですが、前後にせり出すバストボリューム、動きやすくエレガントな印象のプロシュートラインスリーブなどなど、細かい工夫の積み重ねで構成したローマンルックは長くお使いいただけるシルエットになっています。
カムデンメリノで仕立てたローマンルックは、パッと見た時に人を引き付ける派手さはありませんが、誠実で頼もしい印象を与えることができます。
オーダーが初めてという方にもおすすめの組み合わせです。
新年を迎えるにあたり、長く使えるベーシックなスーツを仕立ててみませんか。
どんな場面でも好印象の頼れる相棒になってくれるはずです。
丸の内店 米田
Sartoria Promessa
【 THREE STARS TEX/三星毛糸 CAMDEN MERINO 】
Machine Made Order 3P Suit ¥100,100 TAX IN~
Semi-Hand Made Order 3P Suit ¥133,100 TAX IN~