秋が深まる季節や冬の到来といった季節感を表現しやすいスーツには、起毛が特長のフランネル地が最適かもしれません。
その証拠に10月ぐらいの季節にフランネル・スーツをオーダーされる方が増えてきます。

シャープな雰囲気のウーステッド（梳毛毛織物）に比べ、起毛服地であるウーレン（紡毛毛織物）、なかでも「フランネル（＊注）」は、輪郭のぼやけた暖かみのある素材感が魅力です。近年、ビジネス・スーツ全体が軽量傾向にあり、ウーステッドのスーツは冬でも300g台のいわゆる合い物が増加しています。
そんな傾向に反して、ある程度ウエイトのある「フランネル」でお仕立てになるお客様が年々目立つようになってきました。どちらかというと、スポーツ系のブレザーやジャケットを守備範囲としている「フランネル」ですが、スーツで仕立てて見ると、「ちょっと贅沢な」、「装い感」のある何とも言えない雰囲気を醸し出します。

グレイやネイビーなどの単色を選べば、ビジネス・スーツとして何ら問題もなく、もちろんストライプ（チョークストライプ、ペンシル・ストライプなど）も、金融・保険関係のビジネスマンに好まれる伝統的なスーツとして人気を保持しています。
ビジネスだけでなく、趣味的なニュアンスでスーツを楽みたいという方や、会食や会合に出掛ける時に着たいというシニアを中心とした生活スタイルに余裕のあるお客様からのオーダーが多い傾向にあります。

因みに、「フランネル」はツイード等のウーレン（紡毛毛織）の仲間ですので、寒がりの方には是非オススメしたいと思います。スーツのみならず、コート生地としてもおススメします。
ウーステッドに比べ目が詰まっているせいか、ホッとする暖かさがありますよ。
10月まであと2週間です。お早目に。

吉澤

Sartoria　Promessa　Order　Made
【Fox Flannel】
・Machine　Made　Order　Suit 　 ￥149,000　+TAX～
・Semi-hand　Made　Order　Suit　 ￥171,000　+TAX～
・Machine　Made　Order　coat 　　￥149,000　+TAX～

P.S.
＊注：フランネルは紡毛毛織だけでなく、梳毛毛織も生産されています。詳しくは店頭まで！