続×3 ホンモノあり〼

Topics 2019/08/29
Taylor&Lodge 2019-20AW Bunch

Taylor&Lodge 2019-20AW Bunch

Taylor&Lodge(テイラー&ロッジ)だけが織ることを許された毛糸。
『Lumb’s Golden Bale』

オーストラリア産のトップ・オブ・トップの羊毛だけを使い、英国ハダーズフィールドの「ジョセフ・ラム」社が紡いだ高品質毛糸のことを指します。この毛糸には、独自の紡績方法から生み出される多面的な特性があり、伸びやかな伸縮性と弾力性、柔らかさ、光沢感、しっとり感など、まさに高級を絵に描いたような服地を作り出すことで世界的に絶大な評価を得ています。

平たく言うと、グッドクオリティで希少なのですが、その背景をお話します。
希少というのは大量に紡績できない「ジョセフ・ラム」社の生産規模・技術・設備に起因します。また、たとえ生産性を落としてでも、クオリティを高く保ち、余剰在庫を持たないようにしている職人気質な同社の方針とも言えます。

少し掘り下げます。
現在、テイラー&ロッジ社だけがラムズゴールデンベイルを扱える権利があります。
この独占契約の真意は「毛糸がほしい」というミル各社の発注にそれぞれ応えていたら生産量をすぐにオーヴァーしてしまい、品質管理にも多大な影響を与えかねないからというのが真相のようです。要するに、「ラムズ・ゴールデンベイル」の毛糸を紡ぐ「ジョセフ・ラム」社は、量産型の生産システムを持っていない、あるいは効率を追求していない会社なのです。結果的に「テーラー&ロッジ」で織り上げられる「ラムズ・ゴールデンベイル」は少量生産となり、流通量も限定的になるわけで、ボリュームが利益の源泉であるミルとしては、扱っても利益になりにくい商品に位置づけられています。

個人的見解も多分に含み、申し上げますが、「ラムズ・ゴールデンベイル」の価値とは、原毛のもちもちとした弾力性です。
テーラー&ロッジ社だから成せる打ち込みの良さも相まって、非常にいい雰囲気に仕上がります。
しっかりとしたハリコシ感の中に、柔らかさがあるんです。
また、この時代にあっていまだに少量生産でしか紡績を行わない「ジョセフ・ラム」社の頑迷なポリシーは尊敬に値します。

吉澤

初ラインナップのへヴィーウェイト380g

初ラインナップのへヴィーウェイト380g

趣味性のウーステッドフランネル320g

趣味性のウーステッドフランネル320g

Lumb's Golden Baleの定番320g

Lumb’s Golden Baleの定番320g

Sartoria Promessa Order Made
【Taylor&Lodge】-Lumb’s Golden Bale-
・Machine Made Order Suit   ¥129,000 +TAX~
・Semi-hand Made Order Suit ¥151,000 +TAX~