先日投稿のブログで触れた生地マーク。
普段あまり気にしない部分かもしれませんが、
注目して見ると中々面白いものです。
最近古着のミリタリーウェアに興味がある私は、
洋服についてるタグなどから何年代に作られたものか、
陸・海・空のどの軍のものかを調べることで、
その服に対する理解を深めようと試みています。
スーツの内側についている生地マークからは、
表地に使われている生地がどのようなものかを知る事が出来ます。
画像のロロピアーナの生地マークを例にしてみます。
4段に分かれて記載されていますが、
1段目は fabric made in italy とそのまま生産国がイタリアであることが分かります。
2段目はロロピアーナ社の社名が記載されていますね。
3段目はボディと呼ばれる、いわゆる生地のシリーズ名が記載されています。
このボディは各社がそれぞれ独自につけている名称で、
Super〇〇’Sなどの分かりやすい名称の物もあれば、
ボディ名だけだとどんな生地なのか分かりづらい物もあります。
今回の画像の “ FOUR SEASONS ” は薄肉の綾織でその名の通り、
4つの季節をまたげる通年物になります。
通年といってもあくまでイタリアではといったところで、
高温多湿の日本の夏での着用は少し厳しいですね。
4段目は使われている原毛の細さが記載されており、
Super130’Sの繊細な原毛を使って織られたことが分かります。
この生地マークを読み解くだけでも、比較的広いシーズンで使える
柔らかな着心地のイタリア生地という事が分かります。
生地の情報を知ると、
そのスーツに対する愛着も一層湧いてきます。
是非クローゼット内のスーツの内側をチェックしてみてください。
お手持ちのスーツをより好きになるきっかけになります。
米田