マニカ・ア・ピオッジァ

Topics 2024/09/26

日中の最高気温も30℃を下回り、だいぶ秋を感じるようになってきました。
30℃を下回るだけでこんなにうれしくなるのもなんだか感覚がマヒしてきている気もしますが。
それでも着実に涼しくなっていることを実感しながら、本格的な秋を楽しみに待ちたいと思います。

さて、今回はサルトリアプロメッサでオーダーできるオプションディテールについて紹介します。
いまさらながら皆様ご存じかとは思いますが、サルトリアプロメッサは【イタリアンクラシックスタイル】を提案するオーダーブランドです。
イタリアンクラシックと聞いて何を思い浮かべるでしょうか。

お洒落、やわらかい、軽快、リラックスなどなど。
格式高く構築的なシルエットのブリティッシュスタイルと比べて、何となく柔和なイメージを持つ方が多いのでは。

私はイタリアンクラシックが一つのスーツスタイルとして確立された一番の要因は、その独特の【 色気 】にあると思います。

イタリアンクラシックスタイルが醸す【 色気 】の正体とは。
肩先の丸みに注目ください。

【 マニカ・ア・ピオッジァ(雨降り袖) 】

イタリア語で “マニカ” は袖、 “ピオッジァ” は雨を意味します。
日本では古くから“雨降り袖”の名前で呼称され、イタリアはナポリ発祥の袖仕様です。
類義の言葉で『マニカ・ア・カミーチャ』があります。
こちらはイタリア語で “マニカ” は袖、 “カミーチャ” はシャツを意味しています。

ディテールの名称はさておき、 マニカ・ア・ピオッジァ の見た目上の特長は、その日本名が指す通り肩先から雨が降ったように落ちる細かな縦ジワです。
肩パットと、肩先の角を出すための裄綿という資材を省いた袖仕様は、洋服のシルエットに丸みをつけ非常に柔らかく優雅な印象です。

シャツの袖付けの要領で肩先にギャザーを寄せながら袖付けする事で実現するこの仕様は、動きやすく軽快感溢れる着心地になります。
上述の通りシャツの袖付け技法をスーツ作りに取り入れているため、マニカ・ア・カミーチャの呼称が存在しています。

しかし、サルトリアプロメッサが表現したかったのは雨降り袖特有の丸く柔らかくそして味のある “ムード” であり、それを表現するためにシャツの袖付け技法を応用したわけです。
ですのでサルトリアプロメッサではその独特のムードを指して、今回のディテールを 『マニカ・ア・ピオッジァ』 と呼称しております。
マニカ・ア・ピオッジァ のもつ独特のムードこそがスーツを着用される方に軽快感と色気を与えるわけです。

ふんわりと丸く膨らむ肩回りが色気を醸し、がっちりとした体型の方も柔和な印象に見せます。
縦に入る雨が降ったようなシワに独特の抜け感と余裕を演出して、普段のスーツスタイルに色気と洒落感を添えてくれます。

マニカ・ア・ピオッジァ はサルトリアプロメッサオリジナルスタイルモデルの中でも、
Core Naple(コアナポリ) ”、
Roman Look Relax(ローマンルックリラックス) ”、
Firenze Cut Comfort(フィレンツェカットコンフォート)
の3モデルに採用しております。

各モデル
Machine Made Order Suit ¥ 62,700 TAX IN〜
Semi-Hand Made Order Suit ¥ 92,400 TAX IN〜
からお仕立ていただけます。
肩先の雨の降り方も各モデルによって差があり独特の雰囲気を醸し出します。

スーツの命である立体感を “ 丸く、柔らかく ” 表現することで英国式とはまた違う独特な色気を表現しました。
プロメッサで仕立てることのできる人気のオプションディテールです。

日常のビジネススタイルに色気を添えたい方はぜひお試しくださいませ。

サルトリアプロメッサ銀座店 米田