今年のG.W.は2年ぶりに行動制限をかけないとのニュースを見て、コロナ禍における生活も新たな局面を迎えたように感じました。
特に今年のG.W.は10連休を取得される方もいるようで、今の方針のまま無事楽しい連休を迎えられるよう感染対策に気をつけたいですね。
丸の内までお越しの際には是非当店にも足をお運びください。
スタッフのマスク着用、店内の換気、消毒の徹底など感染対策は万全で皆様をお出迎え致します。
さて、今回はスーツの袖仕様についてサルトリアプロメッサでも目玉とも呼べるディテール『マニカ・ア・ピオッジァ』を紹介いたします。
イタリア語で “マニカ” は袖、 “ピオッジャ” は雨を意味します。
日本では古くから“雨降り袖”の名前で呼称され、イタリアはナポリ発祥の袖仕様です。
類義の言葉で『マニカ・ア・カミーチャ』があります。
こちらはイタリア語で “マニカ” は袖、 “カミーチャ” はシャツを意味しています。
ディテールの名称はさておき、 マニカ・ア・ピオッジァ の見た目上の特長は、その日本名が指す通り肩先から雨が降ったように落ちる細かな縦ジワです。
肩パットと、肩先の角を出すための裄綿という資材を省いた袖仕様は、洋服のシルエットに丸みをつけ非常に柔らかく優雅な印象です。
シャツの袖付けの要領で肩先にギャザーを寄せながら袖付けする事で実現するこの仕様は、動きやすく軽快感溢れる着心地になります。
上述の通りシャツの袖付け技法をスーツ作りに取り入れているため、マニカ・ア・カミーチャの呼称が存在しています。
しかし、サルトリアプロメッサが表現したかったのは雨降り袖特有の丸く柔らかくそして味のある “ムード” であり、それを表現するためにシャツの袖付け技法を応用したわけです。
ですのでサルトリアプロメッサではその独特のムードを指して、今回のディテールを 『マニカ・ア・ピオッジァ』 と呼称しております。
マニカ・ア・ピオッジァ のもつ独特のムードこそがスーツを着用される方に軽快感と色気を与えるわけです。
マニカ・ア・ピオッジァ はサルトリアプロメッサオリジナルスタイルモデルの中でも、
“ Core Naple(コアナポリ) ”、
“ Roman Look Relax(ローマンルックリラックス) ”、
“ Firenze Cut Comfort(フィレンツェカットコンフォート) ”
の3モデルに採用しております。
肩先の雨の降り方も各モデルによって差があり独特の雰囲気を醸し出します。
次回の私の投稿では、各モデルの マニカ・ア・ピオッジァ にフォーカスして紹介したいと思います。
是非次回もご覧くださいませ。
丸の内店 米田