今週に入り気温も上がり、うっかり冬物アウターだと汗ばんでしまいそうです。
夜になると風が強くなってきました。
ご帰宅の際はお気をつけてお帰り下さいませ。
さて、今回はポリエステルとナイロンの違いについてお伝えしたいと思います。
2つとも石油由来の素材とは何となく覚えているのですが、具体的に何が違うのかというと説明しづらいですよね。
見た目でもほとんど分かりませんので、まず2つのメリット、デメリットを調べました。
ポリエステルは、ペットボトルと同じ素材で、主にフリースなどに使用されます。
メリットは、
①洗濯が容易
②シワになりにくく、形が元通りになりやすい
③洗濯耐久性があり、衣類の伸び縮みが少ない
④耐熱性がある
以上の4点です。
なるほど、形態安定のシャツにはポリエステル混の生地が多いですからね。
洗濯をしてもシワになりにくく、納得です。
デメリットは、
①吸湿性が低い
②静電気が生じやすい
以上の2点が挙げられます。確かに冬場はフリースを着ているとパチパチしてしまいますよね。
一方ナイロンは世界で初めての化学繊維として発明された素材で、
メリットとしては、
①肌触りが良く、柔らかい
②強度が強い
③発色が容易
デメリットは、
①型崩れをおこしやすく、ハリ、コシが無い
②ポリエステルと比べて高価
③日光、紫外線で劣化することがある
ナイロンはストッキングやメンズのドレスソックスなどによく使われますよね。
コーデュラナイロンなど、アウターやバッグにも使われ非常に強度の強さに定評があります。
2つを見分けるのは難しいのですが、触り心地ですべりが良いのが摩擦係数の低いナイロンになります。
ポリエステルは綿と組み合わせる事で吸湿性を高める事が出来るので、夏のお召し物に向いています。
それぞれ素材の特性を生かし、洋服が作られています。それぞれの季節、用途に応じてご相談くださいませ。
丸の内店 宮本