スーツのケアについてのお話

Topics 2022/08/18

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今朝は急な雨模様でスーツが濡れてしまった方も多いのではないでしょうか。それだけでなく早い方だと衣替えの準備をする方も多いと思います。ということで、今回は自宅でできる簡単なスーツケアのお話になります。

スーツはとても繊細なものになるので、1日着るだけでも目には見えていなくてもダメージを負っています。例えば埃や花粉、汗などの汚れの付着・シワができたり繊維が潰れて風合いが損なわれたりと着用前と比べると深刻なダメージが残ってしまいます。

このダメージをそのまま放っておいてしまうとスーツの劣化・破損などの要因のひとつとなってしまいます。なので、着用後はダメージをリセットしてあげるケアが必要不可欠となってきます。

ケアの必須項目として挙げられるのが、着用後はすぐにハンガーに掛けるということです。ハンガーに掛けることによって型崩れを防ぐことができます。これによって新しいシワが出来るのを防ぎます。お手持ちのスーツの素材によっても変わってはきてしまいますがウール100%のものですと2~3日程度ハンガーに掛けておくとシワが回復してくれる効果があります。

スラックスは画像の様に裾口から吊るして頂くとスラックス自身の重みでしっかりと伸びてくれます。こちらの掛け方がbetterです。

さらに、ジャケットを掛けるハンガーはワイヤーハンガーのような細いものではなく、肩周りにしっかりと厚みのあるものを使用することを心掛けましょう。専門店などで取扱いがありますので気になった方は探してみてください。

そして、ポケットなどに物を入れている場合でもハンガーに掛ける際は必ず取り出してからハンガーに掛けるようにしてください。こちらもそのまま掛けてしまいますと型崩れの原因となってしまいます。

次に大事なのがブラッシングです。スーツを着用したその日のうちに必ず行うようにするのが最も効果的です。ブラッシングすることで、繊維に入り込んだ汚れを掻き出すことができます。これにより、カビや虫食いなどの生地の劣化を防ぐことができます。

そして、ブラッシングをする際は上から下へ一方向へかけることがマストです。これを施すことにより、繊維の流れが整い上品な光沢感がでます。さらに毛玉防止や潰れた繊維が起き上がりフワッとした質感を取り戻してくれます。

ブラッシングの際は見えないところまでかけるのがポイントです。襟の裏側やポケットの内側など丁寧に処理をすると長くご着用頂けます。

以上の2点をしっかりと抑えて頂くと簡単なケアのご紹介になります。この状態で年に1~2回程度クリーニングに出して頂ければお持ちのスーツを長くご愛用頂けます。何かお困りのことがございましたら遠慮なくスタッフにお尋ねくださいませ。皆様のご来店心よりお待ち申し上げます。

丸の内店 野口