皆様今晩は。
米田です。
スーツを着用した際の人に与える印象は、様々な要素で決定づけられます。
全く同じスーツであっても着用される方の年代、立場、個々人の雰囲気で人に与える印象はがらりとかわります。
仕上がったスーツ単体でいえばスーツを仕立てた生地の種類、スーツの仕立て方、フィット感などなど印象を決定づける要素を挙げはじめると枚挙にいとまがありません。
スーツの印象を左右する数多の要素の中でも、とりわけ大きくスーツの印象を決定づけるものが【シルエット】と【ディテール】ではないかと思います。
【シルエット】はそのまま洋服の形または輪郭を現し、度々紹介しているサルトラプロメッサオリジナルスタイルモデルはシルエットの違いによって、独自の特徴を表現しています。
【ディテール】はどのシルエットのスタイルモデルをお選びいただいてもお好みでカスタマイズできるデザインの領域にある要素です。
フロント釦の数、腰ポケットの数や角度、袖釦の付け方などなど、オーダースーツを仕立てる際に選ぶ楽しみを存分に味わえる部分ですね。
前段が長くなってしまいましたが今回はスーツの印象を決定づける大きな要素の一つ【ディテール】のなかでも、とりわけ目に入りやすく大きく印象を左右する“ラペルの種類”について紹介致します。
ラペルとはジャケットの衿、前身頃の折り返しの部分で下衿とも呼ばれます。
ジャケットを着用した際にお顔に近い部分にあたるため、人の目にも入りやすくラペルの種類や巾でスーツの印象は大きく変わります。
今回はラペルの種類のなかでも一般的な2種類を紹介致します。
洋服屋さんや、街中でもっとも多く見かけるラペルが菱型の“ノッチラペル”です。
カラー(上衿)とラペル(下衿)の継ぎ目であるゴージラインからまっすぐ下りたラペルです。
最も一般的どころか、もはや既製品のシングルスーツの9割はこのノッチラペルを採用しているといっても過言ではないと思います。
どんなシーンでも対応できる万能なかたちですね。
その分太さやゴージの角度、ゴージ位置の高低で様々な印象に変化します。
大体8.0~9.0cm位のラペル巾がレギュラー巾で主張が少なく一般的、7.0cm以下はナロー巾でモードで洒落た印象、9.0cm以上はワイド巾で貫禄ある印象になりやすいかと思います。
タキシードなどのフォーマルウェアを出自に持つ“ピークドラペル”は先端が上向きに尖った形状です。
ノッチラペルと比べ主張が強く華やかな雰囲気になるかと思います。
ラペル巾もノッチラペルと比べ太くなりがちで、どこか威厳を感じます。
ダブルブレストのジャケットはピークドラペルを採用する事が殆どで、クラス感が漂いますね。
シングルブレストのジャケットにも採用可能でダブルよりもよりフォーマルな印象になるかと思います。
少しだけ主張のある形状の為、表生地はなるべくシンプルな柄でシャツやタイなどのインナーコーディネートも控え目なものでまとめるのがピークドラペルのジャケットを着こなすコツです。
サルトリアプロメッサではどのスタイルモデルでもピークドラペル、ノッチラペルを選択可能です。
ラペル巾については各スタイルモデルによって設定しており、ラペル巾の違いがスタイルモデルの特徴を決定づける重要な要素にもなっています。
シルエットだけでなくラペルの種類、巾にも着目してスタイルモデルをお選びいただくのも楽しいかと。
実物をご覧になりながらお選びいただくのが一番わかりやすいかと思います。
是非店頭でご覧くださいませ。
それでは。