コートの袖付けについて ステンカラーコート編

Topics 2022/09/24

今週から急に肌寒くなり、いよいよ秋の薫りが強くなって参りました。
9月に入ってからというもの、早く紡毛系スーツが着たくてうずうずしている私は、ひそかにテンションが上がっております。
これから寒さが増すごとに、着重ねるアイテムが増えてくると思うとワクワクしますね。
寒くなるのが待ち遠しい今日この頃です。

今回はサルトリアプロメッサのオーダーコートスタイルのひとつ『ステンカラーコート』の袖付けについて紹介致します。

当店でオーダー頂けるオリジナルステンカラーコートはクラシカルで汎用性の高い裾広がりの “Aラインシルエット” を採用しております。
胸回りと胴回りを同寸にして、裾に向かって広がりを持たせたAラインシルエットは昔ながらのステンカラーコートのシルエットを踏襲しており、長く愛用できる一着になります。
ゆったりと羽織れるAラインシルエットのコートを、都会的な洗練した印象に仕上る為に、サルトリアプロメッサでは袖付けに仕掛けがございます。

昔ながらのステンカラーコートは身頃と袖が一体化した “ラグランスリーブ” が採用されています。
ラグランスリーブには肩幅が設定されていないので、インナーを選ばない汎用性が高い袖付け仕様となります。
また、アームホールも大きく広い可動域を持つ為動きやすく、重量のあるコートでもストレス無く着用いただけます。
汎用性が高く動きやすい反面、袖幅が太く前面のシルエットが多少野暮ったく見えてしまう場合がございます。

サルトリアプロメッサのオリジナルステンカラーコートは広い可動域とスマートな見た目両立した袖付け “スプリット・ラグランスリーブ” を採用しています。

人の腕は基本的に前に押し出して動かすことが多い為、洋服の袖付けは「前振り」といって少し前方に振り出して付いています。
また、前に腕を振りやすいように、肩から肩甲骨の範囲にゆとりや丸みをつけることで動きやすい洋服になります。
スプリット・ラグランスリーブは、肩線を中心として背中側を身頃と一体化したラグラン仕様に、前側は身頃と袖をそれぞれのパーツに分けたセットイン仕様にしています。


前方に腕を繰り出しやすいように、背中側を可動域の広いラグラン仕様にして広い可動域を確保、前の袖付けはスーツのジャケットと同じ見え方のセットイン仕様にすることでスマートな見た目を実現しています。


袖幅も適度な太さとなり、すっきりとした印象です。
ラグランスリーブの持つインナーを選ばない汎用性も健在で、ビジネス・カジュアルとシーンを選ばず広い用途で着用いただけます。

動かしやすさとスタイリッシュなシルエットを両立したスプリット・ラグランスリーブは、ゆったりとした優雅なAラインシルエットと相性抜群です。
洗練されたステンカラーコートをお求めの方は是非当店までご相談下さいませ。

丸の内店 米田