グレンチェック(Glen Check)

Topics 2016/06/25

皆様、今晩は!森です。
今日は、ニュースになっている英国に因んで、グレンチェック(Glen Check)の豆知識をご紹介致します。
14世紀にスコットランドのネス湖に近い『グレン・アーカート(アーカートの渓谷)』で初めてキャロライン夫人によって織られました。「グレン」は「峡谷」を意味し、アーカートという峡谷で「グレン+アーカート」になり、「グレン・アーカート・チェック」または「グレナカート・チェック」と呼ばれています。英国では、この呼び方が一般的です。
スーツ地やジャケット地などには一般的な色柄で、濃い糸と明るい糸を繰り返し、綾織り若しくは斜子織りで織られ、ハウンドトゥース(千鳥格子)と、ヘアラインストライプを組み合わせたチェック柄です。
チェックを『プレイド』と表現することがありますが、柄の大きさで呼び方を変えます。
チェックは比較的小さい柄を現し、プレイドは、より大柄のチェックを意味しているため、グレンチェックより大きな格子柄をもつとなるものを『グレンプレイド』と呼びます。
英国皇太子であるウエールズ公(のちのエドワード7世)が 「グレンプレイド」を好んで服に用いたので、「プリンス・オブ・ウェールズ・プレイド」の別名もあります。
2016.6.25.1
『プリンス・オブ・ウエールズ・プレイド』ですが、そもそもグレン・チェックの上にブルーの色糸でオーバーペンが入った柄の事を指しました。
現代ではハッキリと柄の呼び分けされることはないようです。
2016.6.25.2
また、イタリア語では『Principe di Galles (プリンチペ ディ ガレス)』と呼ばれています。
『グレナカート・チェック』や『グレン・プレイド』、『プリンチペ ディ ガレス』という
呼び方がもっと日本でも広がるとイイですね!!