いいお買物してますか?

Topics 2019/02/08

IMG_4499

先日、こちらを訪ねられたお客様がこんなことをおっしゃっていました。

『いいスーツが欲しいと思って、色々な男性ファッション誌を読んで、東京中のお店を周っています。最近では、英国調が流行っているようですが、こちらのダブルブレストのスーツを見せてもらえますか?色々見て周る中で、一番いいと思ったところでオーダーしたい。』

私は、もっともな意見だと思いました。買い物の際には、予算内で誰しもが気に入ったいい商品が欲しいものです。特にスーツは高額な商品ですから、失敗したくはないですし、より慎重になりますよね。

ですが、重要なポイントが抜けているかもしれないとも思いました。

そもそも「いいスーツ」とは、何でしょうか。また、スーツの価値は何で決まるのでしょうか?
スーツそのものが流行に沿っていることでしょうか?高級生地で仕立てられていることでしょうか?着用される方の体型に合っていることでしょうか?

私の考えは少し違います。誤解を恐れずに申し上げると、スーツは、モノとして評価されるべきではなく、『見え方』で評価されるべきだと考えます。

つまり、現在の流行であることや、高級生地を使用していること、それにスーツ先進国製品であること。このようなモノとしての評価ではなく、着用された方の『見え方』を評価すべきなのではないでしょうか?

スーツが身体に合う事はもちろんのこと、着用される方がよく見えるように設計し、生地をチョイスして、いい趣味の領域でディテールに凝るべきだと思います。そうやって仕立てられたスーツは、着用主の個性を邪魔せず、引き立たせ、更に魅力的に見せてくれます。

さらに深化して申し上げると、スーツは、『誰が・いつ・どこで着るのか』が重要だと考えます。

つまり、その方が、どういったアイデンティティをお持ちなのか?その方の年齢、会社での役職、内外面での個性にスーツが合っているかどうか。

その方が着用されるTPOはどういったものが考えられるのか?着用の季節や場所、パーティやプレゼン・日常着などの用途を加味して、作られたかどうか。

いくら流行っていても、いくら高額でも、着用される方とその方のTPOに合っていないスーツに価値はあるようには思えません。スーツだけが目立つような見え方は、着用される方の魅力を邪魔している様に思えてなりません。

話しが長くなりましたが、皆様、いいお買物してますか?こちらサルトリアプロメッサでは、いつでも『いいスーツ』を提供しております。是非、店頭でご相談くださいませ。

皆様のお越しをお待ちしております。

吉澤